FACULTY学部教育

学部-大学院で建築学を学ぶ流れ

名古屋大学(学部)で建築学を学ぶためには、工学部環境土木・建築学科に入学し、 1年終了時の成績等に基づくコース配属で建築学プログラムに配属される必要があります。 大学院では、環境学研究科都市環境学専攻建築学系で学びます。学位の種類として工学、環境学、建築学を選択できる点が特徴です。

学部教育

建築学プログラムの教育プログラムは、2007年度に日本技術者教育認定機構(JABEE)により認定を受けています。 建築学プログラムは、一級建築士受験資格における学歴要件(大学)として認められています。

環境土木・建築学科建築学プログラムの学習および教育目標

建築学とは、人間の様々な生活行為を含む空間を創造する総合学です。 本プログラムでは、対象領域を建築単体から都市や環境全般へ、物理環境から情報環境へと広げつつ、 それら建築および都市における計画・設計・生産・保全のための学術・技術・芸術について、 計画・デザイン、環境・設備、構造・材料・生産技術の3つの分野を基礎に総合的に教育を行い、 幅広いパースペクティヴの中で高度な専門知識を駆使し得る個性的で創造力豊かな人材を育成することを目標としています。 そして、それを具体的に実現するため、「T字型」教育カリキュラムを採用しています。 それは、全ての学生が計画・デザイン、環境・設備,構造・材料・生産技術の3つの分野における基礎知識を修得し、 建築学の全体像を把握した後、学生自身の関心と自主的な判断により、それぞれの専門分野の科目を選択して専門知識を深く学ぶことを可能とするカリキュラムであり、 幅広く堅牢な基礎知識の上に専門家として必要不可欠である高度な専門知識の修得を意図したものとなっています。 さらに設計演習などの各種演習や卒業研究におけるきめ細かいマンツウマン教育を通じて、 修得した知識を社会に応用していくための社会性、協調性の涵養も期待しています。


T字型カリキュラムの概要


建築学プログラムにおける専門的科目の学習を通して修得される知識と養成される具体的な能力
一級建築士および国際的な建築家資格の取得に必要な総合的専門知識
(A)自然・モノ・人の視点からさまざまな現象などを考えるための学術・技術・芸術に関する基礎的知識
(B)建築活動が社会および自然に与える影響を予測・評価し、その当否を判断する能力
(C)建築・都市に関する幅広い基礎的な専門知識と設計能力・技術力
  (1)計画・デザイン分野
  (2)環境・設備分野
  (3)構造・材料・生産技術分野
(D)建築・都市に関する高度な専門知識を駆使し、個性的かつ創造的に活動するための設計能力・技術力
(E)建築・都市が抱える問題を絶えず総合的に把握・解析し、かつ建築・都市の質的向上を図る能力
(F)常に多様な価値観を認めあい、他と協調し、幅広く意見交換を行いながら意思決定していく能力
(G)自然現象や社会現象、造形に接して得た感動を言葉や図によって他者に伝える能力
(H)建築図書を読解、表記、説明する能力
カリキュラム
カリキュラムツリーダイアグラム

4年間の科目のつながりをまとめて示した図です。
2018年度入学者用

シラバス

各科目の詳しい内容や授業の進め方の資料です。入学年度により多少異なります。

JABEE(日本技術者教育認定機構)認定について

建築学プログラムの教育プログラムは、平成20(2008)年度よりJABEE認定されています。継続的な認定のために、学生の皆さん自身の、学習目標の設定や積極的な学習活動さらには自己点検と学習改善の実行が求められています。

JABEEとは?

JABEEとは「高等教育の質を保証するための認定制度」です。他にも大学設置・学校法人審議会、視学委員監査、大学基準協会、大学評価・学位授与機構などの高等教育の改善や質の保証を目的とする仕組みはありますが、これらと比べて大きく異なるところは、JABEEは技術者教育の国際相互承認を最終的に目指している点です(注1)。これによって、将来的にはJABEE認定プログラムを卒業すれば世界中で通用する技術者として認められるようになることを目指しています(注2)。必要とされる技術者レベルは、身近なところでは国家公務員II種試験問題、技術士補試験問題が目安とされています。また認定に際しては、JABEE認定委員会に産官学から委員が入ることで多面的な評価を可能にしている点が特徴です。

(注1)現在でもアメリカ合衆国では、認定プログラムで無い大学の修了生は、その大学の位置する州以外の州では、その分野の学士であることが認められず、高卒扱いを受ける場合があります。長期的には世界的にこの様な流れになる可能性があります。
(注2)国内的な意味でもJABEEプログラム修了者には、「技術士の1次試験の免除」の上に、「修習技術士の資格の自動的取得」というメリットが既に与えられています。すなわちJABEE認定プログラム修了者であれば、20歳代後半で技術士の資格を取ることが充分可能であり、更にはAPECエンジニア資格をも若年で取ることが可能です。

JABEEの目指す教育内容

「幅の広い文系・自然科学系の基礎力とともに、倫理観・説明責任能力に裏付けられた確固たる専門知識を有し、新しい分野を切り拓く知識と能力をもつ総合力に優れた自立した技術者」の育成を目的としています。

JABEE認定を受けるために重要なこと

認定を受けるために重要なのは「教育の質の向上と継続的改善のための仕組みとその実施」です。これは、以下のプロセスが循環的に行われる(Plan → Do → Check → Action → Plan に戻る)ことで可能になります。教える側(教員)も教わる側(学生)も両方が努力することが求められています。

教育・学習成果