学部-大学院で建築学を学ぶ流れ
名古屋大学(学部)で建築学を学ぶためには、工学部社会環境工学科に入学し、1年終了時の成績等に基づくコース配属で建築学プログラムに配属される必要があります。大学院では、環境学研究科都市環境学専攻建築学系で学びます。学位の種類として工学、環境学、建築学を選択できる点が特徴です。
大学院教育
建築学系では、インターンシップおよびインターンシップ関連科目を履修すれば、実務経験1年(博士前期課程)または実務経験2年(博士前期課程+博士後期課程)が認められます。
環境学研究科
建築学の教育目標
建築および都市における施設・環境の計画・設計、生産および保全のための学術理論・方法論・応用について総合的に研究・教育を行うことを目的としています。 デザイン学、施設計画学、環境・設備工学、構造・材料工学、生産技術の個別専門領域の基幹的研究・教育に加えて、 情報化や先端技術の発展による工学の進展、成熟社会への移行など、近年および将来における著しい情勢変化に対応するために、 都市環境設計工学、地域防災安全工学などの新たな領域にも対応を広げ、広域的・先端的な研究・教育を行っています。
カリキュラム
科目区分
体系理解科目 | 環境学に関する横断的な講義、演習 |
専門科目 | Ⅰ類(講義)、Ⅱ類(セミナー)、Ⅲ類(実験・演習) |
他専攻等科目 | (他研究科、他大学大学院) |
博士課程前期課程(修士)の学位と修了要件
修士(環境学) | 体系理解科目から8単位以上、Ⅰ類、Ⅱ類及びⅢ類の授業科目から20単位以上 (自専攻の授業科目から14単位以上、ただし、Ⅱ類の授業科目8単位以上を含むこと)合計30単位以上。(30単位の中には、他専攻、他研究科等の授業科目の単位数を含むことができる。) 研究指導は必修とする。 |
修士(工学) | 体系理解科目から4単位以上、自専攻のⅠ類、Ⅱ類及びⅢ類の授業科目から20単位以上
(履修授業科目表1に定めるⅠ類の授業科目から8単位以上、Ⅱ類の授業科目8単位以上、Ⅲ類の授業科目4単位以上含むこと。)合計30単位以上。
(30単位の中には、他専攻、他研究科等の授業科目の単位数を含むことができる。さらに、これとは別に単位互換協定に基づき習得した単位は4単位まで含めることができる。)
研究指導は必修とする。 |
修士(建築学) | 体系理解科目から4単位以上、履修授業科目表1に定めるⅠ類、Ⅱ類及びⅢ類の授業科目から20単位以上 (Ⅱ類の授業科目8単位以上、Ⅲ類の授業科目4単位以上を含むこと。)合計30単位以上。(30単位の中には、他専攻、他研究科等の授業科目の単位数を含むことができる。 さらに、これとは別に単位互換協定に基づき習得した単位は4単位まで含めることができる。)研究指導は必修とする。 |
都市環境学専攻(建築学コース)コースツリー
体系理解科目
環境学の基礎となる教養
地球惑星科学概論 温暖化概論 すまいと環境※ 環境政策論 環境の倫理 持続可能な開発入門 ※建築学コースの学生は原則として履修できない。特別な理由により履修を希望する場合は 必ず指導教員の承認を得ること。なお、履修しても課程修了に必要な単位とすることができない。
環境学の基礎教養と俯瞰的理解
生態学概論 低炭素都市学 環境学フィールド 総合防災論1A~3B |
研究指導Ⅱ類科目(演習)各講座のセミナー建築学総合セミナー Ⅲ類科目(実習)計画系・環境設備系・構造系の実習都市環境学地域貢献実習1,2 建築実務設計実習1 |
|
Ⅰ類科目専門知識の形成環境建築学特別講義1.2 建築デザイン論 人間環境設計学 社会リスク科学 |
||
修士学位(環境学・工学・建築学)論文 |
シラバス
シラバスの詳細はこちらから
一級建築士受験資格に必要な実務経験
建築学系では、インターンシップおよびインターンシップ関連科目を履修すれば、
実務経験1年(博士前期課程)または実務経験2年(博士前期課程+博士後期課程)が認められます。
インターンシップとは
講義、演習等で学んだ内容を活かして、建築士事務所等、実務経験者の指導の下で実務を体験しながら、 現場に即した知識や技術、職業倫理を身に付ける実習。夏休み等に建築士事務所等に出向き、実習する形が一般的です。
インターンシップ関連科目
建築インターンシップ (必修・4単位以上) |
インターンシップ関連科目 | ||
演習・実習・実験(8単位以下) | 講義(8単位以下) | ||
博士 前期課程 | 建築実務設計実習1(4単位) | [意匠系] 建築デザイン実習 歴史環境デザイン実習 建築・都市設計実習1・2 [構造系] 応用構造学実習A 応用構造学実習B 応用構造学実習C 応用構造学実習D 応用構造学実習E 応用構造学実習F [設備系] 環境工学実習A 環境工学実習B 環境工学実習C 環境工学実習D |
[意匠系] 建築デザイン論 建築史 建築計画 都市計画論 環境デザイン論 建築学総合セミナー [構造系] 社会リスク科学 社会基盤保全工学 構造解析学 応用連続体力学 地震工学 建築生産設計工学 構造材料学 振動モニタリング工学 耐震設計工学 建築学総合セミナー [設備系] 環境建築学特別講演1・2 建築環境システム設計学 物理環境設計学 人間環境設計学 建築・都市環境工学 環境解析特論 建築学総合セミナー |
博士 後期課程 | 建築実務設計実習2(4単位) 建築実務設計実習3(4単位) 建築実務設計実習4(4単位) |